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Update on 2017.10.13

中山道の宿場町。文化財をリノベして、お店をはじめる人を募集中!

【応募締切】平成29年11月20日(月)午後5時 必着

TURNSでは紹介のみ行っています。お問い合わせ・ご連絡はイベント主催者さまへお願いします。


岐阜県の南東部に位置する瑞浪市。中山道の宿場町「大湫宿(おおくてしゅく)」にある国登録有形文化財の住宅をリノベーションして、地域と一緒に新しい魅力をつくる事業者を募集しています。

<募集概要>
国登録有形文化財「旧森川善章家住宅(通称:新森)」
所在地: 岐阜県瑞浪市大湫町463番地の1
主 屋:木造かわらぶき2階建
面 積:敷地面積約607m²、延べ床面積約236m²
賃貸料: 月額 10,000 円(予定)
募集期間:平成29年9月20日~平成29年11月20日





歴史的建築物をリノベーションする


使われなくなった建物をリノベーションして、新たな価値を吹き込む。
そんな動きが全国各地で活発に行われていますね。

利活用される建物は、古民家だったり、町家だったり、ビルだったり。個人が所有する物件から、最近は「文化財」である歴史的建築物にも広がりをみせてきました。


現在、国内には11,200件以上の登録有形文化財が存在。これまでは公費を投入しての保存が中心でしたが、愛知県半田市の『赤レンガ建物』、広島県尾道市の『みはらし亭』の事例にも見られるように、活用しながら保存するという視点が持たれるようになっています。

今回活用者を募集している『旧森川善章家住宅』は、明治時代以降の大湫集落の民俗を示す貴重な建物として2006年に文化財登録されたもの。木造二階建て、主屋の裏手には立派な土蔵も残っています。

***

ところで、大湫とは、どんな町なのでしょう。
地域の方や移住者さんに登場いただき、町の魅力についてお話を伺いました。



美濃焼と、中山道のまち


岐阜県瑞浪市は、「美濃焼」の産地として発展してきました。

東濃エリア(多治見市・土岐市・瑞浪市)で生産される陶磁器は、日本の総生産量の約50%を占め、働く人の多くが陶磁器関連業に従事しているとも言われています。

市の北部には旧中山道が通り、「大湫宿」・「細久手宿」2つの宿場町があります。どちらも商業化されておらず、人々の生活を感じることができるのどかな宿場です。

▲2つの宿場の間にある琵琶峠。日本で最も長いと言われる石畳で、約1kmも続いています(写真:大湫町コミュニティ推進協議会ウェブサイトより)


人口370人、大湫町の取り組みとは?


8つの地区からなる瑞浪市の中で、一番人口が少ない大湫町。高齢化・過疎化が深刻な状況の中、最近は地域外から人を呼び込む動きが活発になりつつあります。

10月1日。
「オオクテ・ツクルテ」というイベントが開催されていました。

▲60近い出展者が、旧大湫小学校グラウンドにずらり

今年で3年目(前身は2011年〜2014年の「おおくて廃校プロジェクト」)を迎えるこの取り組みでは、陶芸作家をはじめ「つくる手」が大湫町に集い、展示販売や飲食など、様々な出会いの場を提供しています。

▲イベント名には、”大湫に「つくる手」が集まる事で、これからの「大湫をつくる」事になれば”という思いが込められているそう

2015年、住民として見守ってきた小栗司(おぐりつかさ)さんが実行委員会会長となり、廃校プロジェクトを期に移住した陶芸作家の秋山仁恵(あきやまひとえ)さんが代表に。地域住民と作家が力を合わせきたことも、オオクテ・ツクルテの特徴です。

▲秋山さん家族を含め、ここ数年で大湫には5組が移住

「外から来た人が、今度こんなことがやりたい、あんなことがやりたいって言った時に、それを前向きに聞いてくださることが、この町の特色かな。地域外から人を迎え続けてきた宿場の気風っていうのもあるのかもしれませんね」(秋山さん)


伺った日は、神社の例祭も執り行われていました。


「人が少なくなっているけど、こういうお祭りなんかは、町から出て行った若い人が戻ってきて助けてくれているから、成り立っているんだよ」

関係人口によってお祭りが保たれている一方で、「大湫町自体がなくなってしまうのでは?」と危惧する声も聞かれます。

▲標高500m、山の盆地にある大湫宿。国道からも駅からも離れた山間のため、立地的には決して便利とはいえません。(写真:大湫町コミュニティ推進協議会ウェブサイトより)


宿場としての役割を、次の世代へも


普段の宿場には、静かな時間が流れています。

▲訪れる人の多くはウォーキングが主な目的で、現在の年間来訪者数は1万人ほど

「よその揃った、保全された町並みと比べると寂しい感じがするかもしれませんけども、手をかけずに残っておるということは、またひとつの魅力かなと思います」(大湫町コミュニ ティ推進協議会 会長/小栗さん)

2017年1月にオープンしたばかりだという、瑞浪市中山道観光案内所「丸森」へ。

▲旅籠/塩問屋として繁栄した、旧森川訓行家住宅を修復

「新森」同様、建物は国の登録有形文化財に登録されています。江戸時代末期の建築と推測される町屋で、文化財としての価値を損なわないよう、専門家の監修の下に調査・設計・修復を行ったそう。

「この建物は、瓦も一枚ずつ選別して使えるものは全部使いました。残す部分はきちんと残して、また次の世代へ継いでいかなくてはと思っています。」

町の貴重な財産である旧森川善章家住宅(通称:新森)を活用するにあたり気になるのは、事業者と地域住民との関係づくり。市役所商工課の奥谷さんにたずねてみました。

▲「このまちの人は、地域文化や保全に対する意識がとても高い」と、奥谷さん。

「当然、景観を残していく面において、町の人と市役所の様々な課が連携してやっていますから、町の人との橋渡しや調整を行っていきます。

いろいろな活用の可能性があると思うのですが、でもまずは、町を好きになってもらい、町の人と一緒になって、町に参加していただける方だと嬉しいですね」

まちの人にお話を伺う中で多く聞かれた「次へ継いでいく」という言葉。今回のリノベーションが、地域内外をつなぎ、新しい交流を生む役割となることが期待されています。

▲「この町並みを、なんとか残していきたい気持ちです」




事業者の募集について


今回の募集は、個人でも団体や企業でも応募が可能です。

賃料は、賃貸開始から10年間は月額1万円。
ただ、昭和50年以降は人が住んでおらず、建物も大きいので、改修費が膨らむことも予想されます。

外観の設計と修復工事は、文化財としての価値を保つために市がおこない、内装工事や設備機器等にかかる費用は事業者が負担。創業または第二創業として活用する場合、店舗等で必要な設備機器等は「瑞浪市新たな事業チャレンジ支援補助金」(補助対象経費の3分の1以内/上限500万円)を活用することもできます。

また、事業者が店舗兼住居とすることも可能(市と協議が必要)です。

***

古くから続く町の文化を受け継ぎながら、新しい息を吹き込む。
簡単なことではありませんが、この大湫ならではの面白さもまだまだ眠っているように感じます。

少しでも興味が湧いた方には、ぜひ一度、現地を訪れていただきたいです。
地域の方々や大湫で活動されている作家さんに会うことで、さまざまなヒントが見つかるかもしません。


文・写真:園原 麻友実



Information
開催日【応募締切】平成29年11月20日(月)午後5時 必着
地図
住所岐阜県瑞浪市大湫町463番地の1
お問い合わせ先瑞浪市経済部商工課
TEL:0572-68-2111(内線481)/0572-68-9803(直通)
E-mail:shoko★city.mizunami.lg.jp(★→@に変えてお送りください)

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