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Update on 2017.08.18

小さな花で大きな夢をかなえる暮らし

2017年6月〜10月

TURNSでは紹介のみ行っています。お問い合わせ・ご連絡はイベント主催者さまへお願いします。


福島県大沼郡昭和村。
会津地方の西南部に位置する人口1300人程のこの小さな村で、夏から秋にかけて日本一の生産量を誇るものがあります。

それは「かすみ草」。

名前を聞いたことがあると思いますが、誰でも一度は目にしたことがあるであろうブーケやフラワーアレンジメントに欠かせない、あの小さく可憐な花です。

ここ数年、移住者によるかすみ草栽培農家への就農が、静かな盛り上がりを見せている昭和村では、かすみ草栽培新規就農者を募集しています。
今回はそんな昭和村が主催するかすみ草農家体験研修プログラムのご紹介。

新規参入者のための「かすみの学校」


周囲を1000m級の山々に囲まれた昭和村。
かすみ草の農地も標高400m〜700mの高冷地にあり、その昼夜の寒暖差が栽培に適しているといいます。

昭和村を代表するかすみ草の生産地、矢ノ原地区。繁忙期の夏には見渡す限りハウスが広がる(写真は6月下旬)

若い世代のかすみ草農家を育成しようと、村では10年ほど前から移住者を含む新規参入者を受け入れ始め、2017年には研修制度を整えた「かすみの学校」をスタートしました。

学生のインターンシップとしても大歓迎


「かすみの学校」では、村に短期滞在し、受け入れ先のかすみ草農家で苗の植え付け・収穫・選別・荷造りなど様々な作業を体験します。最短1泊2日から可能ですが、実のある研修にするため、村では3泊4日または4泊5日を推奨しています。

しかも3泊4日以上の日程で参加し、電車やバスなどの公共交通機関を利用する場合は、交通費の補助(上限1万円)を受けられるそう。宿泊施設も格安で紹介してもらえるとのことなので学生のお財布にも優しそうです。

例えば、東京都から3泊4日で参加した場合、どれくらいかかるのかというと…
・交通費(電車・バス):13,000円
・宿泊費(1泊2食):5,400円x3日
・昼食費など:1,000円x4日
・交通費助成:-10,000円
・合計:23,200円



「人生経験の一つとして、専門学生や大学生の参加も大歓迎です。普段できない経験や見られない景色があると思えば、2万円ちょっとの授業料は決して高く無いと思いますがいかがでしょう。学生から一般の方まで歓迎します。かすみ草のことを覚えて帰ってもらい、いつか就農してくれたら」と話すのは、昭和村役場産業建設課の山内康次さん。


東京農業大学4年の高野凌輔さんは、今年「かすみの学校」に参加した一人です。大学卒業後は就農を希望しており、昭和村のかすみ草は、ゼミの先生に紹介されて興味を持ったといいます。

「村に来てまだ数時間ですが、自然が豊かで楽しみ。かすみ草栽培のいいところも大変なところも知って、充実した研修にしたいです」

今回高野さんがお世話になるのは、矢ノ原地区で20年以上かすみ草を栽培している菅家(かんけ)さん姉弟です。

「研修生の受け入れは今回が初めて。受け入れた理由? う〜ん、何となく新しい風を入れたくて」と、あくまでも自然体。「すごく移住を期待するというより、まずは興味を持って、それでやりたいと思ってもらえたらいいよね」と語ってくれました。

「かわいい花が咲くと癒されます」


今年4月に就農したばかりの竹内陽香さんにも話を聞きました。


福島県南会津町出身の竹内さんは、運送会社に勤務していましたが、先に就農していた知人から頼まれて1年ほど作業を手伝う中で、かすみ草栽培の魅力にふれ、就農への決意を固めていったといいます。

「昭和村の皆さんは、とてもあたたかく迎え入れてくれます。野菜やおかずをいただいたり、何かと声をかけてくれたり。本当にありがたいです」

現在は自分の畑を持ち、3棟のハウスでかすみ草を育てている竹内さん。
「昨日あたりから咲き始めてくれてホッとしています。かわいい花が咲くと癒されますね。かすみ草は『添え花』のイメージもありましたが、昭和村のかすみ草は、大きく育って花がきれい。カラフルな『染めかすみ』にも挑戦してみたいですね」と、今後の目標も話してくれました。

かすみ草に染色液を吸わせてつくる『染めかすみ』。ブライダル業界などからの需要が高まっている。

昭和村のかすみ草が注目される理由


昭和村におけるかすみ草農家の新規参入は、ここ10年で戸数17、定着率70%という高い水準で推移しています。なんと年間の出荷本数は300万本〜400万本、販売金額は3億9000万円にのぼるそうです。

もちろん農業なので収穫量や市場価格の変動はありますが、生産者によっては1シーズン2000万円前後の収入を上げる方も。また、雪が降るとかすみ草の作業はほぼできなくなるため、冬は海外旅行に出かけたり、村で除雪の仕事をしたりと自由に時間を使えるのも魅力のようです。

約3000トンの雪を収容する天然の冷蔵庫「雪室」。隣にある貯蔵庫でかすみ草を冷やしてから出荷することで日持ちがよくなる。そのため、昭和村のかすみ草は市場での評価も高い。

北は仙台、南は沖縄まで各地に出荷されていく。

昭和村では、「昭和村のかすみ草」の品質やブランド力を高めるため、勉強会も随時開催しています。若手からベテランまで多くの生産者が参加し、熱心に耳を傾けていました。また、村では農地の斡旋や賃借料の助成、中古農機具の斡旋など、新規参入者を継続的に支援する体制を整えています。さらに、国が若手就農者を後押しする「農業次世代人材投資資金」への申請もサポートしていただけるという手厚い待遇です。

100年先もかすみ草をつくり続ける村でありたいという想いのもと「百年産地」を掲げる昭和村。
大きな夢を持って、あなたが村に飛び込む日も近いかもしれません。


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Information
開催日2017年6月〜10月
宿泊福島県大沼郡昭和村
地図
住所福島県昭和村
参加費無料
交通費、宿泊費、食費等は各自の負担になります。
3泊4日以上を希望される方には交通費の助成あり
(上限1万円※ただし、移動手段が公共交通機関に限る)
主催昭和村役場
内容
【3泊4日の場合】
1日目:来村、オリエンテーション、受け入れ農家顔合わせ
2・3日目:研修(畑作り、定植、収穫など季節により異なります)
4日目:振り返り、離村
参加方法メール・電話などで事務局へお申込みください(研修希望日3週間前まで)。受け入れ農家との調整後、受け入れ確定の連絡を致します。
お問い合わせ先〒968-0103 福島県大沼郡昭和村大字下中津川字中島652 昭和村役場 産業建設課 産業係
tel:0241-57-2117
mail:sangyou@vill.showa.fukushima.jp

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